「退出時の挨拶と受けるイメージ」
もしもあなたが、一人で予約受付から施術までの
全ての院内業務を行っている場合は、
入室時の挨拶と退出時の挨拶のどちらをより優先されるでしょうか。
と、問いかけさせて頂きました。
入室時も、退出時も、どちらも大切だ!!
と思われていますが・・・
実は、大きなある違いがあるのです。
それは、入室時の挨拶の後には、
来院者さんと信頼を築くための時間がまだあるということ。
少し挨拶が不十分だったとしても、その後の対応によっては
しっかりと挨拶後にフォローして信頼関係を結ぶこともできます。
しかし、退出時の挨拶とは・・・
ずばり、最後の印象が残ってしまうということです。
例えば、かりに遠くから施術の効果を期待して来院された方が、
治療院を出る際に気持ち良く挨拶して送りだされるのと、
会計後は、十分なフォローが無く
むしろ、施術者がすぐに次の予約者への対応に入っていたとしたら
なんとなく、自分の事は大切にされていないな・・・との印象が
残ってしまうのではないでしょうか?
来院者さんの方から施術者に向かって「失礼しま~す」と声をかけて
退室しているのに、
施術者は次の予約者を施術中で挨拶の返事すらしなかったとしたら、
あなたがその来院者さんだったら、どの様な印象を持ったでしょうか?
きっと
淋しい想いをされたのではないでしょうか・・・
お恥ずかしい話ですが、過去の当院では、一人治療院で予約が詰まっていた時に施術の終わった大切な来院者さんを退室時に玄関まで見送ることをせずに、
予約時間を少しオーバーしてお待ちいただいた次の予約の方を優先してすぐに施術に入っていました。
施術のタイミングでは、着替えを終えて退室する方には声を出して挨拶する事が難しく、無言のまま、退室されるのを待つケースもありました。
忙しさにかまけて、挨拶の大切さを忘れてしまっていた私ですが、あるときふと記憶が蘇りました。私に指圧を教えて下さった恩師宅では、施術後の来院者を門まで見送って下さいます。次の方には、少し待っててね・・・と優しく断りを入れて、見送って下さいます。
一期一会と思えば、
施術の終わった来院者さんが必ず次回も来て下さるとは限りません。
この記憶を蘇らせてからは、当院でのケースとしては入室時の方よりも
退室時の方への挨拶・お見送りを大切にするようにしております。
いかに気持ちをつなげて・・・
いかに気持ちよさを継続させて・・・
退室される前に、「○○さん、お気を付けて!お大事に!」とお見送りをし、もう一度「院内」「施術者」を振り返って頂いて、「もう一度来るんだ!」という意識を持って頂けるように心がけております。
信頼され、愛される治療家をめざして今日も笑顔を絶やさずに・・・。